社蓄男と家畜女
そういえば、美魔女じゃないけど「既婚ビアン」という種族がいらっしゃいましたね。
今や絶滅したのかしら・・・?
最近とんとご縁がないですが。
この前、落合信彦を絶賛する体育会系の手合いが多いビジネスセミナーで、こんな寓話が披露されておりました。
その狼は飢えていた。
獲物もなく、痩せてボロボロになって森をうろついていると、1匹の丸々と太った犬に出会った。
「そんなに腹が減っているなら、自分の後についてくればいい」とその犬が狼にいう。
狼はいわれた通りに、後をついていき、大きな家の前にたどりついた。
と、その時、太った犬の首に巻かれた首輪に気がつくのだ。
「それは一体、何だい?」
「この首輪のことかい?これをつけているとご主人さまが食べ物を与えてくれるのさ。それだけのことだ。」
腹ペコの狼は、それを聞いて、また再びトボトボと森へ引き返してしまった・・・。
(「狼たちへの伝言3-21世紀への出撃- 71p」より)
要は 起業セミナーというやつは、事業主たちのどん底人生からの一発逆転を狙うわけで・・・社蓄(犬)を否定し、一匹狼として誇り高く生きよ、と扇動しているわけですね。
パートナーを始め、みんな感動していたけど、私には全く響かなかった。
中年にもなって、会社員の偉大さを否定するなんて、あり得ないと思うのですが・・・。
私、大好きですもん、社畜も公僕も。
サラリーマンNeoは私にとっての神番組です。
歯車として組織に入ってこそ、絶大な力を発揮するのが日本人の特性だと思っていますし。
落ちこぼれで組織に入れなかった(誰も私に首輪をつける価値を見出してくれなかった)から「痩せた狼」なのであって、機会さえあれば首輪つけてもらって、三遍廻ってワンと言いたかったのですもの!
それを私はイヤというほど自覚している。
でも、・・・パートナーは、どうもそうでないらしい。
ていうか飢えてまでいつまでも孤高気取りの狼やっててどうするんでしょ。
犬と喧嘩しても負けそうなヒョロヒョロ狼ってもはや狼としての価値はあるのでしょうか?
飢えた狼として生きてて、何かいいことあるの???
そのうち人知れず飢え死にしたり病気になったり、精神を病んだりするだけなんじゃ。。。
あと、私はふと、脳内でその寓話のなかの犬を「既婚ビアン」に置き換えてみました。
結婚指輪を煌めかせて、「この指輪のこと?これをつけているとご主人様が贅沢をさせてくれるの♡」なんていう女・・・いるかー!(笑)
(大抵夫は全然甲斐性無くてセックスレスだとか言うのよ)
腹ペコの独身ビアンはそれを聞いて、また再びトボトボ二丁目に引き返して・・・しまうかー!(笑)
(大抵据え膳は食ってしまうのよ)
たぶん現状は常により複雑で、一筋縄でいかなくて、独身も既婚ももっとしたたかで二枚舌だと、私は認識しています。
一方、私のパートナーはそうは思わない人。
既婚ビアンも社蓄も大嫌いだし、傲然と非難するタイプ。
そして・・・落合信彦が大ウソつきのエセジャーナリストだったってことすら知らずに、単純思考なまま死ぬんでしょう。
「私たち、全然あわないよね」
私がそういうと、すぐに別れ話になるので、私は敢えてこういうことも曖昧なままにしておくのですが・・・そんなのは時間稼ぎに過ぎないと思います。
亀裂はいつか、露呈するでしょう。
価値観と教養フィールドと文化素養が合致する別の人間が現れるに決まってるじゃないですか。。。
そういうポジティブ思考な女はその「ビジネスセミナー」にざっと数百人は居るのです。
出会いも無限。
かくて、私の悩みは尽きないのでした。