私のバカバカ!
突如母の800万円を任されることになった私・・・。
その800万円、せめて減ってしまった分だけでも増やしたい、という謎の使命感を抱いたものの、どうしていいのか皆目見当がつきませんでした。
定期預金などでは、とうてい取り返せない額なのですから、かなり割のいい運用を考えなくてはならないのですが、今までお金のことを遠ざけてきたもので、何もわからないのです。
そこへ、パートナー経由で謎の投資話が舞い込んできました。
なんでも海外のFX口座で投資を行い、月利(!)5%を稼いでいる「知り合い」が居るらしく、私も口座を開いて、その人たちの口座に「紐づけ」すれば自動的にお金が増えていくというもの・・・。
今思えば「ミラートレード」と言うんでしょうか・・・いかにも怪しい話です。
(ミラートレードというのは、プロの投資家が行う投資をそのまま真似っこする、感じな事だと思います・・・未だに良くわかってません)
でも月利5%ということは、たった30万円でも預ければ、年間18万円以上もお金が増えていきます。
さらには、それを「複利運用」すれば、なんと7年間で2000万円にもなる!というのです。
(複利運用:儲かったお金を再投資すること。アインシュタインは複利こそが人類最大の発明と言ったとか言わないとか・・・。とにかくスゴイことらしいです。)
念のためトレーダーさんの仕事場を訪問してみましたが、何台ものパソコンに囲まれて、真面目にトレードしているご様子でした。
しかも、その人、詐欺師には全然見えない、無口で小奇麗な美少年なの(笑)
なんでも寝ても覚めても猛烈な勢いでFXを勉強中。
二年くらいは負け続けていたが、ここ最近勝てるようになってきたので、紐づけ投資により、パパの会社の従業員のお給料を増やしてあげるべく、こうしたお節介な?ことを始めたそうです。
大分利益がでるようになり、その従業員さんたちには大変喜ばれているので、友人である私のパートナーにもお誘いが来たと言う次第・・・。
私は半信半疑ながら、彼らに指示された通り、FXDDという会社の口座を開き、自分(母)の分とパートナーの分、合計60万円を振り込んでみました。
FXDDというのは海外のFX口座で、開設自体は至極簡単でした。
普段なら絶対そんなことはしないのですが、多分母のお金が800万円もあったので、気が大きくなっていたのでしょうね。。。
どうせ投資に使っていたお金だから投資で増やしてやれ、な感覚でした。
・・・そして、結果、その60万円は3分の1を減らされ、現在約40万円になっています(笑)
ちなみにこれ、別に私の資金だけが減ったのではなく、トレーダーさん自身も、そこに紐づけされていた人々全員も、損しています。
要は単純にFXの成績が悪かっただけで、わざと減らされたとか、お金を盗まれた、とかではありません。
(多分・・・)
ただ、やはりこういう「上手い話」にうかうか乗っかった挙句、資金を減らしたなんて私としては大変恥ずかしいと言うか、面白くないです。
これならまだ野村のほうがマシなんじゃ・・・?
しかも、いくら負けたかが、毎朝7時にレポートとして送られてくるので、非常に寝覚めが悪いという。
たった数百円~数千円の損なのですが、ズルズルと負け続けているというのは、精神衛生上も、大変よろしくないのであります。
騙された!とか、損した!いうとパートナーが傷つくのであまり大きな声では言えないんですが・・・やっぱりとてもガッカリしました。
今でも預けっぱなしなので、毎朝レポートを見るたび、うじうじしていますし(笑)
同時に、お金を増やすって難しいんだなあ、と思い知った最初の経験でした。